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衝動と反動 ~駐車場の片隅で・2~
2009年1月30日 エッセイ コメント (1)ほら世界が角度を変えていく。
平日なる日々はなるべく地味にお金を使わず生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
何気に入ったコンビニで見つけたガンダム系のフィギュアの衝動買いなんてその典型的な例。コンビニのドアを開ける時には既に後悔し、それを幾度も繰り返し、けれど懲りないでまた衝動。これぞ反動。
平日なる日々はなるべく地味な格好で生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
この時期はやはり寒さが肌を刺すのであるが、弾ける反動は気骨をぶちかまし、暖かさよりも「着たい服を着る」ので、Tシャツの上に一枚派手なジャケなんて時もある。寒いのに馬鹿じゃなかろうかとも考えるがこれぞ反動。
ほら世界が角度を変えていく。
平日なる日々の地味な生活の週末の青空は、かくも俺をドライブとそれに伴う衝動買いの道程へと導く。
今日はどんな服を着て外の空気に触れてみる?
今日はどの眼鏡をかけて外の空気を感じてみる?
今日はどの靴を履いて外の空気と戯れてみる?
今日はどの帽子を被って外の空気を胸に満たす?
傍から見たらまるでデート前のどたばたではなかろうかぐらいの勢いで、着たい服を吟味する。それはこれから待ち受けるだろう楽しい買い物への期待の表れなのだろう。。
冷たい空気は凛として俺を誘い、必要な買い物と、衝動を伴う不必要な買い物への興奮がどうしようもなく高ぶっていく。
どうせ後悔するのにと、判っちゃいるけどやめられない。これぞ反動。
ほら世界が角度を変えていく。
月額5千円の月極め駐車場。10台ぐらいは駐車出来る筈の駐車場。何故か借主は俺を含め3人-つまり3台だけ。
歩道を挟み国道に面していてかなり勝手はいい筈なのに、いまいち借り手はつかないらしい。
狭い出入り口に向かってなだらかな下りになっているのが悪いのか?
狭い出入り口の両脇が高さ数20センチの塀で囲まれているので、出入りがし辛いのが悪いのか?
何にせよ、少し侘しい様相を見せている。
時折地主のおばちゃんが草むしりしている姿を見かけるのが、侘しさに拍車をかけるのかもしれない。
ほら世界が角度を変えていく。
気に入ったジャケは黒。塀を跨ぎ傾斜を登り、俺は愛車で国道へ出る。
温風もつけず窓を開けて寒風に身を晒しながら南へ向かう。
-BGMはしょこたん。
衝動は駆動。命の駆動。こういうくだらない衝動が人生には必要なんだってつくづく思うことがある。
ほら世界が角度を変えていく。
エンジンを切り、俺は愛車を降り国道沿いの侘しい月極めのアスファルトに立つ。
衝動買いを伴ったドライブだった筈なのに、手には何もない。
青い溜息は空に吸い込まれる。
この日の衝動はUFOキャッチャーにお賽銭として吸い込まれ、消えていったのだ-
衝動は駆動。命の駆動。こういうくだらない衝動が人生には必要なんだってつくづく思うことがある。しかしそれは大いなる後悔を伴い、それを幾度も繰り返し、けれど懲りないでまた衝動。これぞ反動-そして溜息。
虚しき重い足取りはなだらかな坂道を下り、3度目の溜息も大気に消える。
そして空を見上げた瞬間、ほら世界が角度を変えていく。
駐車場の塀に足がかかり、90度体勢が崩れた俺は、そのまま歩道に胸から落ちていく。
受身を取れない石畳の固さは、痛みを伴う反動。
声も上げられずのた打ち回る俺を横目にトラックは走り去る。
青空はどこまでも青空で、俺が世界で角度を変えてもお構いなしに雲は流れてるのだ。
お気に入りのジャケは破れ、何故か膝に巨大な傷をこしらえて、俺の週末は終わっていく。
平日なる日々はなるべく地味にお金を使わず生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
平日なる日々はなるべく地味な格好で生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
衝動は駆動。命の駆動。
次の週末もまた、青空の中愛車は国道を走り抜けていく。
平日なる日々はなるべく地味にお金を使わず生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
何気に入ったコンビニで見つけたガンダム系のフィギュアの衝動買いなんてその典型的な例。コンビニのドアを開ける時には既に後悔し、それを幾度も繰り返し、けれど懲りないでまた衝動。これぞ反動。
平日なる日々はなるべく地味な格好で生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
この時期はやはり寒さが肌を刺すのであるが、弾ける反動は気骨をぶちかまし、暖かさよりも「着たい服を着る」ので、Tシャツの上に一枚派手なジャケなんて時もある。寒いのに馬鹿じゃなかろうかとも考えるがこれぞ反動。
ほら世界が角度を変えていく。
平日なる日々の地味な生活の週末の青空は、かくも俺をドライブとそれに伴う衝動買いの道程へと導く。
今日はどんな服を着て外の空気に触れてみる?
今日はどの眼鏡をかけて外の空気を感じてみる?
今日はどの靴を履いて外の空気と戯れてみる?
今日はどの帽子を被って外の空気を胸に満たす?
傍から見たらまるでデート前のどたばたではなかろうかぐらいの勢いで、着たい服を吟味する。それはこれから待ち受けるだろう楽しい買い物への期待の表れなのだろう。。
冷たい空気は凛として俺を誘い、必要な買い物と、衝動を伴う不必要な買い物への興奮がどうしようもなく高ぶっていく。
どうせ後悔するのにと、判っちゃいるけどやめられない。これぞ反動。
ほら世界が角度を変えていく。
月額5千円の月極め駐車場。10台ぐらいは駐車出来る筈の駐車場。何故か借主は俺を含め3人-つまり3台だけ。
歩道を挟み国道に面していてかなり勝手はいい筈なのに、いまいち借り手はつかないらしい。
狭い出入り口に向かってなだらかな下りになっているのが悪いのか?
狭い出入り口の両脇が高さ数20センチの塀で囲まれているので、出入りがし辛いのが悪いのか?
何にせよ、少し侘しい様相を見せている。
時折地主のおばちゃんが草むしりしている姿を見かけるのが、侘しさに拍車をかけるのかもしれない。
ほら世界が角度を変えていく。
気に入ったジャケは黒。塀を跨ぎ傾斜を登り、俺は愛車で国道へ出る。
温風もつけず窓を開けて寒風に身を晒しながら南へ向かう。
-BGMはしょこたん。
衝動は駆動。命の駆動。こういうくだらない衝動が人生には必要なんだってつくづく思うことがある。
ほら世界が角度を変えていく。
エンジンを切り、俺は愛車を降り国道沿いの侘しい月極めのアスファルトに立つ。
衝動買いを伴ったドライブだった筈なのに、手には何もない。
青い溜息は空に吸い込まれる。
この日の衝動はUFOキャッチャーにお賽銭として吸い込まれ、消えていったのだ-
衝動は駆動。命の駆動。こういうくだらない衝動が人生には必要なんだってつくづく思うことがある。しかしそれは大いなる後悔を伴い、それを幾度も繰り返し、けれど懲りないでまた衝動。これぞ反動-そして溜息。
虚しき重い足取りはなだらかな坂道を下り、3度目の溜息も大気に消える。
そして空を見上げた瞬間、ほら世界が角度を変えていく。
駐車場の塀に足がかかり、90度体勢が崩れた俺は、そのまま歩道に胸から落ちていく。
受身を取れない石畳の固さは、痛みを伴う反動。
声も上げられずのた打ち回る俺を横目にトラックは走り去る。
青空はどこまでも青空で、俺が世界で角度を変えてもお構いなしに雲は流れてるのだ。
お気に入りのジャケは破れ、何故か膝に巨大な傷をこしらえて、俺の週末は終わっていく。
平日なる日々はなるべく地味にお金を使わず生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
平日なる日々はなるべく地味な格好で生活しているので、その反動が週末に弾ける事がある。
衝動は駆動。命の駆動。
次の週末もまた、青空の中愛車は国道を走り抜けていく。
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コメント
国道脇で転ぶのはハズイかも……しかもスキンヘッドが黒ジャケットで…(爆